中村日赤の弁財天
名古屋第一赤十字病院、通称「中村日赤」の敷地内に弁財天があります。
この祠がここにある理由を時系列で追ってみます。
まずはかつて大須にあった旭廓。
旭廓が移転することになり移転先が中村区の中村遊郭です。
中村遊郭の土地は湿地であったため整備するために土砂を盛ったのですが、それを採取したところが今の中村日赤の場所です。
土が採られて窪地になったところに水が貯まり池になりました。
遊里ヶ池です。
この遊里ヶ池で遊女の自殺や、身寄りのない遊女の死体が遺棄されたため、弁財天を祀る弁天寺が建てられました。
その後、遊里ヶ池は埋め立てられて中村日赤が建てられました。
弁天寺は別の場所に移されて御分身が中村日赤の中庭に建てられました。
更に、中村日赤が建て替えられて弁財天も今の姿となりました。
ちなみに、中村日赤の裏側の救急車が入るところの横です。
徳佐川も気になりますので、そのうちに調査します(通ったことある道ですが)。
以上。